建設現場には様々な安全対策が講じられていますが、重大事故が発生するなど依然として危機的状況であることから、より一層の安全対策に努める必要があります。
この度、当社では特に危険を伴う屋内階段作業において、落下や転倒などの事故を未然に防ぐために、「廻り階段用足場部材及びそれを用いた足場設置方法」を考案し特許を取得しました。
廻り階段部分では天井が吹き抜けになっているため、特に大工やクロス施工業者が危険な状態で作業を行っているのが現状です。足場業者が足場を組んでも、他の業者が通り抜けできず、日程もかかり作業が困難な状態です・・・。
低層住宅の場合、建物外部は法規に基づいて足場が組まれています。建物内部で吹き抜けの部分も内部足場が組まれていますが、廻り階段に関しては、一般的に販売されている足場は無く、階段室に鉄製足場を組む方法しかありません。
階段室に足場を組むと、クロス工事が終わるまで他の業者が階段室を通り抜けることが困難になり、工事に悪影響を及ぼします。大工工事をする際、大工が足場を作ることで何とか施工できる状態です。そして、クロス工事をする工程では足場が組めず、長い梯子を脚立2台左右に掛け足場を渡した危険な状態で工事を行っています。(別紙図1)
クロス業者の多数は同様の状態で施工し、特に天井を張る際は、恐怖を感じるため下を見ずに工事を行っているようです。以上の課題に対し考案したのが、「廻り階段用足場部材及びそれを用いた足場設置方法」です。(別紙図2、3、4(変形例)) 階段室の中間に踊り場を作った状態で下が見えないので、恐怖を感じること無く安全に作業ができ、取り外しも容易です。一部を外せば1階部分までスムーズに作業出来るようになります。この工法は在来工法の場合、柱の太さが105mm又は120mmでも、石膏ボードを張る前と張った後でも、足場板に取り付けられた伸縮金物がスライドするので使用することができます。さらに、各メーカー全社また、メータモジュールの場合でも対応可能です。
*特許証
*特許公報